副業で始めるFX自動売買(システムトレード)

FX自動売買(システムトレード)で始める副業と資産運用

FX自動売買(システムトレード)でも必須なレバレッジを知ろう

外国為替市場(FX)で取引を行う際に、「レバレッジ」という言葉は必ずといってもいいほど聞きます。

耳馴染みはあるけど、レバレッジの意味や計算方法、仕組みなどわかりにくい点もあるので解説します。

f:id:fxrepo:20161205194325j:plain

レバレッジとは

FXの特徴で魅力の一つレバレッジの原義は「てこ(レバー、lever)の作用」を意味し、「てこ」によって小さな力で大きなモノを動かすことができます。

この「てこの原理」を利用して「少ない証拠金(自己資本金)でも大きな取引を行える」仕組みをレバレッジといいます。

売却を前提とした取引

では、なぜ自己資金以上の取引ができるのでしょうか。それはFXが差金決済(売りと買いの差額の授受で決済すること)といった決済前提の取引だからです。

例えば米ドルを100万円分購入したとしたときの必要最低証拠金が10万円とします。売り手のFX会社からしたら決済時に預かっている10万円の証拠金以上の損失をだされなければとりっぱぐれはありません。

逆に証拠金以上の損失を出されないようにしなくてはいけなく、必要最低証拠金が10万円で何千万、何億といった取引を投資家にされてしまったら、あっという間に証拠金は吹き飛んでしまいます。

それを防ぐためにも、レバレッジに上限が設けられています。

必要最低証拠金

ひとつのポジションを建てるためにその取引額に比例して最低必要となる預託金のことです。FX会社によって必要最低証拠金も異なり、表記の仕方も「1万円」と金額で決められている場合や「5%」と割合で書かれている場合もあります。

トラリピ『M2J(マネースクウェア・ジャパン)』では取引総代金の4%が必要。

米ドル/円が100円の時に1万通貨の取引を行う時の証拠金必要額は、以下のように計算されます。

  • 取引総代金 = 100円 × 1万米ドル = 100万円
  • 証拠金必要額 = 取引総代金 × 証拠金率(4%) = 100万円 × 0.04 = 4万円

レバレッジの歴史

以前は最大レバレッジに特に規制がなく100倍や200倍、中には400倍をかけられるFX会社(国内業者)がありましたが、2010/8/1からはレバレッジ最大50倍まで(証拠金が取引額の2%以上)、2011/8/1からはレバレッジ最大25倍まで(証拠金が取引額の4%以上)という規制が導入されました。

「顧客保護」、「業者(FX会社)のリスク管理」、「過当投機の防止」といった観点から、金融庁が導入を決めたものになります。

このような事からもわかるようにレバレッジは高ければよいというものではありません。レバレッジが高くなればなるほど比例してリスクも高まり、少しの値動きで利益や損失が大きくなってしまいます。

長期投資を目的としているトラリピ『 FX自動売買(システムトレード)』では、高いレバレッジは不要で、上手く使いこなすことが重要です。

自己資金からレバレッジを考える

FXの売買は通常1万通貨単位で行われます。1米ドル=100円のとき、1万米ドルをレバレッジなしで運用しようとしたら110万円が必要となります。

レバレッジを2倍なら50万円が必要になり、10倍であれば10万円になります。

トラリピを行っていれば為替レートの動きに合わせ、ポジションも増え自然にレバレッジも高くなります。

ただ、レバレッジの数字だけで判断せずに、自分の予算内での損切りポイントと損失許容額をあらかじめ決めれば、トレード数量が計算できるのでレバレッジも自然とわかってきます。

一つの指標としてレバレッジを意識することは重要ですが、損切りを徹底してトレード数量を増やしすぎないように注意しましょう。

FX自動売買(システムトレード)で重要な通貨ペアの組み合わせと仕組み

FXの取引は異なる2つの通貨を売買し、この組み合わせを通貨ペアといいます。

米ドルを円で1万通貨分買うとすると、「米ドルを買って円を売る」という通貨ペアでの取引になります。

もちろん円以外の外貨同士の通貨ペアの組み合わせもあるので、通貨ペアとは通貨の組み合わせの数だけ存在します。

f:id:fxrepo:20161204103444j:plain

通貨ペアは2つの異なる通貨の組み合わせ

取引できる通貨ペアはFX会社によってもことなります。M2J(マネースクウェア・ジャパン)で取引ができる通貨ペアは以下の一覧になります。

トラリピ取引通貨ペア 一覧

お取引通貨ペア
最小値幅
決済通貨
売買単位
1回あたりの取引上限金額
米ドル/円(USD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 USD
2,000,000 USD
ユーロ/円(EUR/JPY)
0.01円
JPY
1,000 EUR
2,000,000 EUR
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
0.0001米ドル
JPY
1,000 EUR
2,000,000 EUR
豪ドル/円(AUD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 AUD
2,000,000 AUD
豪ドル/米ドル(AUD/USD)
0.0001米ドル
JPY
1,000 AUD
2,000,000 AUD
NZドル/円(NZD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 NZD
2,000,000 NZD
NZドル/米ドル(NZD/USD)
0.0001米ドル
JPY
1,000 NZD
2,000,000 NZD
カナダドル/円(CAD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 CAD
2,000,000 CAD
英ポンド/円(GBP/JPY)
0.01円
JPY
1,000 GBP
2,000,000 GBP
ルコリラ/円(TRY/JPY)
0.01円
JPY
1,000 TRY
2,000,000 TRY
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
0.01円
JPY
10,000 ZAR
2,000,000 ZAR

出典:通貨ペア | 商品・サービス(FX) | M2JFX - マネースクウェア・ジャパン(M2J)

メジャーカレンシーとは

明確な定義はありませんが、米ドル、ユーロ、円、ポンド、スイスフラン、豪ドル、カナダドルなど国際的な市場(マーケット)で取引される通貨で、取引量や取引参加者も多い通貨を「メジャーカレンシー」、それ以外は「マイナーカレンシー」と呼ばれています。

「メジャーカレンシー」は市場規模が大きく、取引参加者も世界中にいるため、市場で安定した取引ができる傾向にあります。

世界の中央銀行を束ねる国際決済銀行(Bank for International Settlements 略:BIS)の統計によると、世界でもっとも多く取引されている通貨ペアは米ドル/ユーロ、次いで米ドル/円、米ドル/ポンドとなっており、トラリピでの取引も可能です。

ドルストレートとクロス円

通貨ペアは大きく分けると「ドルストレート」と「クロス円」の2つに分けられます。

米ドルと他の国の通貨の組み合わせは「ドルストレート」になり、米ドル/円や米ドル/豪ドルなど片方が米ドルの通貨ペアならばすべてドルストレートになります。

世界中で利用される基準通貨のため各国の通貨と直接取引される米ドルの影響を、ドルストレートはとても大きく受けます。

「クロス円」は円と他の通貨の組み合わせになり、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円など米ドル/円以外で片方が円の通貨ペアなら、すべてクロス円となります。

一見米ドルの影響は受けなそうですが、実は間に米ドルを挟んで間接的に取引をしているため多少関係しています。

代表的な通貨ペアの特徴

通貨ペアによって為替レートの値動きにより利益・損失が変わるため、FX自動売買(システムトレード)でも重要な代表的な通貨ペアの特徴を紹介します。

米ドル/円(USD/JPY)

世界の基準通貨として流通量が1位となっている通貨が米ドルです。

歴史としては第2次世界大戦までは英ポンドが基軸通貨でしたが、以降からいままで世界中の取引で利用されるようになっているので流通量も他の通貨と非ではありません。

米ドル以外の通貨の国と貿易や金融取引をする際、たいていはいったん米ドルにして決済を行い、再度それぞれの通貨に戻すという手続きをしています。

このようなことからも、米ドルの動向は世界中の市場参加者が注目され「有事のドル買い」とまでいわれ、緊急事態などには比較的安定資産とされていた米ドルが買われる傾向でした。

しかし、最近は経済不安やテロの懸念などから安定資産のイメージが薄れつつあります。

アメリカの経済動向に大きく左右され、原則毎月第一金曜日に公表される雇用統計、Federal Reserve Board(アメリカの連邦準備制度理事会のことで、アメリカの公定歩合など金融政策の策定やアメリカ国内の銀行の監視を行ってる。略:FRB)の議長発言などにより為替レートが大きく動くことがあります。

流通量も多く、値動きも比較的穏やかでFX会社も米ドル/円のスプレッドがもっとも安く設定されているので初心者が扱うには適した通貨ペアとなっています。

主な通貨の上昇要因
  • 政策金利の引き上げ
  • GDPの拡大
  • 貿易黒字の拡大
  • 雇用系統の改善
主な通貨の下落要因
  • 政策金利の引き下げ
  • 金や原油などの価格上昇
  • テロやハリケーン被害

ユーロ/円(EUR/JPY)

ヨーロッパの28ヵ国が加盟している独特な経済的および政治的協力関係を持つ民主主義国家の集まりをEU(欧州連合)といいます。

第二次世界大戦後から前身となる組織はあり、1993年からEUとなっています。EU加盟国はみな主権国家で、その主権の一部を他の機構に譲るという世界で他に類を見ない仕組みに基づく共同体を作っています。

このEUが1999年に導入した統合通貨をユーロといいます。通貨や紙幣が流通し始めたのが2002年と比較的新しい通貨ですが、2016年現在でEU加盟国19ヵ国とEU日加盟数か国で利用されています。

ユーロを利用している19ヵ国の経済動向に左右され、特にドイツやフランスなど規模が大きな国の動向に引っ張られる傾向があります。

ECB(欧州中央銀行)の動向や総裁の発言なども注目が必要です。過去には加盟国の一つ、ギリシャで財政赤字の隠ぺいが発覚したことにより2010年に欧州金融危機が発生し一気に円高ユーロ安となりました。

米ドルに次ぐ流通規模ですが、先行きに不安も抱えています。

主な通貨の上昇要因
  • 政策金利の引き上げ
  • ユーロ圏の中心(ドイツやフランス)の好況
  • 各国の外貨準備高のユーロ比率増加
主な通貨の下落要因
  • 政策金利の引き下げ
  • ユーロ加盟国の経済不安
  • 失業率の上昇
  • GDPの減少

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

外国為替市場でもっとも多く取引されているのがユーロ/米ドルになり、世界中の市場参加者たちの思惑が反映されている通貨ペアといえます。

世界のニュースを受けて動く市場参加者が多く値動きも大きくなる傾向があるので、流動性が高くて情報が得やすい上に値動きが大きくなりやすいです。

夕方にヨーロッパ市場が開き、夜にニューヨーク市場が開くため同時に開いている夜10時から深夜1時ごろまでが値動きが活発になるので、日中働いている副業サラリーマンにとっては狙いやすい通貨ペアとなっています。

きちんとリスク管理をしないと大きく値動きしやすい通貨ペアなので、思わぬ大きな損失をしてしまうことがあるので注意が必要です。

主な通貨の上昇要因
  • 米国雇用統計の不調
  • ユーロ圏の経常黒字
  • ドイツやフランスの好調
  • アメリカのテロ発生
主な通貨の下落要因
  • 米国雇用統計の好調
  • アメリカの利上げ
  • ユーロ圏の追加緩和、利下げ
  • 欧州危機問題が再燃

豪ドル/円(AUD/JPY)

オーストラリアの通貨でオーストラリアドル(豪ドル)はコモディティ通貨として(資源国通貨、鉱物資源や農産物などの市況商品を産出しそれを主な輸出品としている国の通貨のこと)知られています。

鉄鉱石や石炭、天然ガス、げにゅなどを輸出する資源国のオーストラリアは、これらの資源の価格に影響をうけるといわれています。

目下、世界的な資金源安が続き、特に原油価格は下落傾向ですがオーストラリアの中央銀行は「資源は緩やかに回復傾向」と資源以外の部門が堅調に推移していると説明しています。

FXで豪ドルが人気の理由はスワップポイントにあり、金利が比較的に高い水準にあるため、金利がとても低い水準の日本との金利差が大きくなっているからです。

ただ、オーストラリアの輸出相手国の第一位中国の景気減速により、資源需要がしぼんでしまうとオーストラリアの経済成長も止まってしまうと懸念され、ゆくゆくは通貨不安から金利差が縮小してしまうことも考えられます。

主な通貨の上昇要因
  • 政策金利の引き上げ
  • 資源価格の高騰
  • 中国やインドなどの新興国の好況
主な通貨の下落要因
  • 資源価格の下落
  • 雇用統計などの経済指標の悪化

NZドル/円(NZD/JPY)

豪ドルと似た値動きで同様にコモディティ通貨といわれています。ただ、オーストラリアのコモディティは鉱物資源に対し、ニュージーランドのコモディティは酪農製品や肉類・果物といった農産物が中心になります。

また、ニュージーランドの貿易相手国のトップがオーストラリアのため、オーストラリアの経済事情を受けて為替レートが変動しやすいです。

豪ドルと異なる点は市場規模の小ささで、メジャーカレンシーの中でも小さい豪ドル市場規模と比較してもマイナーカレンシーのNZドルははるかに小さいです。

そのため、まとまった金額の取引があると為替レートが変動しやすくなり、各種指標の発表が日本の深夜時間帯なので安易にポジションを持ったままにしないことが安全です。

主な通貨の上昇要因
  • 政策金利の引き上げ
  • コモディティ(農産物)の価格上昇
  • 豪ドルの上昇相場
主な通貨の下落要因
  • 政策金利の引き下げ
  • コモディティ(農産物)の価格下落
  • オーストラリアの景気悪化

英ポンド/円(GBP/JPY)

基準通貨となった通貨は米ドルと英ポンドの2つで、第2次世界大戦前が終わる前までは英ポンドが基準通貨として世界中の貿易の決済などで利用されていました。

現在でも米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ第四位の取引量で、米ドルやユーロよりも値幅が大きいので短期売買で利益を得ようとするトレーダーに人気で、BOEの政策金利発表や雇用統計、インフレレポート公表などによって激しく値動きします。

欧州連合(EU)を離脱すべきかどうかイギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票(英語: United Kingdom European Union membership referendum)が2016年6月23日に実施され、離脱支持側の僅差での勝利となりました。

今後もイギリスはポンドを使い続けると予想され、今回の国民投票の結果がEUやイギリスにとっても大きな転換点となり今後の動向が注目されています。

主な通貨の上昇要因
  • 政策金利の引き上げ
  • GDPや雇用統計の改善
  • 原油価格の上昇
主な通貨の下落要因
  • 鉱工業生産指数など経済指標の悪化
  • テロの懸念

南アフリカランド/円(ZAR/JPY)

資源の豊富な新興国通貨として南アフリカランドが上げられます。

金やプラチナといった貴金属の産出量が世界一でダイヤモンドやクロム、鉄鉱、石炭などの資源も豊富です。これらを輸出してアフリカ大陸の経済をけん引しています。

金利がとても高く、スワップポイントが多く得られるメリットがありますが、為替レートの水準が他の通貨と比較すると極端に低いことに注意しましょう。

また、市場が小さく値動きが激しく、南アフリカのニュースなどの情報がなかなか入らず、気づかない間に為替レートが乱高下していることもありまえます。

治安も悪く、経済危機や政情不安が発生しているため、あまり長期投資でのメイン通貨ペアとしては合わないです。

主な通貨の上昇要因
  • 政策金利の引き上げ
  • 資源価格の高騰
主な通貨の下落要因
  • 赤字の拡大
  • インフレ
  • 政情不安

FX自動売買(システムトレード)を始めるのなら損失に関しても知っておこう

FX自動売買(システムトレード)を行う場合、毎年利益を出し続けることは不可能です。

特に限られた資金の中で運用をする場合は、フォローできるレンジ幅が限られるので損失することもあり得ます。

運用の失敗によって預けた証拠金以上に損失を抱えてしまっては、長期的な投資をすることに不安が残ってしまいます。

そこで各FX会社ではマージンコール、追証、やロストカット(強制決済)などの損失を抑制するシステムを導入しています。

f:id:fxrepo:20161203172406j:plain

損失を抑制するシステムとは

FX会社も一般的な会社と同じく、利益を確保しないと事業が成り立ちません。

わかりやすいところでは、システム維持費などの名目によって投資家から売買手数料・為替手数料、買値と売値の価格差であるスプレッドなどで利益を得ています。

つまり、投資家が長期投資で売買することがFX会社としても喜ばしいため、できるだけ損失を制御したいと考えているのです。

マージンコールとは

マージンコールとはFX会社が投資家に対して「一定の損失が発生している」と伝える仕組みです。

各FX会社では証拠金維持率を最低何%以上にしないといけないとルールが決まっています。

※証拠金維持率とは「時価残高÷証拠金必要額(内ポジション分)×100」で算出。この数値が大きいほど口座内の余力があることを表しています。

為替レートの上下によって利益や損失が発生した場合、証拠金維持率もそれに合わせ変動します。

損失が膨らみ証拠金維持率がFX会社で定めている値より少なくなるとマージンコールが発生します。

マージンコールが発生した場合、期日までに追加の証拠金を入金するかポジションの一部を決済し証拠金維持率を上げなくてはいけません。

これを行わずに損失が膨らんでいくと、これ以上の損失を防ぐためにロストカット(強制決済)が行われます。

※M2J(マネースクウェア・ジャパン)では平成21年7月10日にM2Jプレミアムで実装していたマージンコール(追証)を廃止

【再掲】『M2Jプレミアム』取引条件変更のお知らせ | お知らせ一覧 - マネースクウェア・ジャパン(M2J)

ロストカット(強制決済)とは

含み損が膨らみ、そのまま保持していると証拠金以上の損失が発生し借金が発生してしまう可能性があるため、あらかじめFX会社と投資家で合意されたレベルで自動的に行う損切り注文です。

ロストカット(強制決済)や自動ロストカットともいわれます。

M2J(マネースクウェア・ジャパン)では『80%』を下回っていた場合、自動ロスカットになります。

自動ロスカット | 商品・サービス(FX) | M2JFX - マネースクウェア・ジャパン(M2J)

例えば、マージンコールは証拠金維持率が50%、ロストカットは証拠金維持率が40%未満で発生するFX会社で運用しているとします。

1米ドル=100円のとき、10万円の証拠金を預けて1万米ドルを買ったとしたら証拠金維持率は100%になります。1万米ドル=100万円ですから、レバレッジは10倍です。

その後、為替レートの変動により米ドル=95円未満になると、損失(含み損)が5万円を超えて証拠金維持率が50%未満となりマージンコールが発生します。

さらに円高が止まらずに94円未満になると、損失(含み損)が6万円を超えて、証拠金維持率が40%未満になるとロストカット(強制決済)になります。

余裕を持った取引を心がける

マージンコールやロストカット(強制決済)も行いことが望ましいですが、思わぬ為替変動によっては対象となってしまう可能性もありえます。

自分の思惑とは異なるレンジ相場へ下ぶれした場合、いつまでもダラダラと持ち続けずに早めに決済することで損失幅を広げないことが重要です。

初心者ほど、一度の損失が原因で資金の大半を失ってしまうことが多いです。

特にトラリピは小さい利益を重ねる仕組みで、大幅にレンジ相場から外れてしまうとそのまま売買チャンスがゼロとなり損失(実損)リスクがあります。

レンジ相場へ下ぶれした場合に損切り注文を入れることは精神的になかなか難しいです。「一時的に下がっているだけ」と人は感情で判断してしまうからです。

そのため、機械的に取引を行うFX自動売買(システムトレード)を開始する際に損切り注文を合わせて入れることが重要です。

損失(含み損)を広げないような工夫や、資金に余裕があれば証拠金を余分に入金して維持率を確保し余裕のある長期運用を心がけましょう。

FX自動売買(システムトレード)以外もある自由な注文方法の種類を知ろう

FXの売買を行うに注文方法はFX自動売買(システムトレード)以外にもいくつかの種類があります。

FX取引では為替レートの値動きを予想し、通貨を「買う」、「売る」とFX会社に依頼することを『注文』と言います。そして、その注文による売買が成立したことを約定といいます。

f:id:fxrepo:20161130212741j:plain

M2Jの多彩な注文方法

M2J(マネースクウェア・ジャパン)で利用できるトラリピの代表的な注文の種類とその使い方、損失が発生した場合の強制決済などを紹介します。

成行(なりゆき)注文

価格を指定せずに今すぐ売買したいなら成行注文を選択します。売買する通貨ペアと数量だけ決めて、価格を指定しない注文方式です。

注文することでほぼ確実に約定しますが、売買価格を指定しないため想定より、注文価格または決済価格から大きく乖離したレートで約定する可能性もあるので注意が必要です。

為替レートは毎秒変動しているため、FX会社のサーバーが注文を処理するわずかな時間でも為替レートが変わる可能性があります。

そのズレ・誤差のことをスリッページといいます。M2J(マネースクウェア・ジャパン)では成行許容値幅を設定できるので、それを超えた場合は約定しない機能を備えています。

成行(なりゆき)OCO注文

成行注文でポジションを持ち、同時に2つ決済価格の注文を行えます。

決済注文をあらかじめ設定して、ポジションを保持したい際に最適な注文方法です。

指値(さしね)注文

指値注文は売買価格を指定する注文方法です。自分の予算に合わせて希望の注文をだすことができ、有効期限の設定も可能です。

M2J(マネースクウェア・ジャパン)では「無期限」、「今週限」、「当日限」、「期間限定」と設定が可能です。

ただし、為替レートが指定の価格になったら約定するため買いそびれなどチャンスを逃してしまう可能性もあります。

逆指値(ぎゃくさしね)注文

指値注文と逆の注文方法で、現在より高い為替レートで買い注文を出したい場合、もしくは安い為替レートで売り注文を出したい場合の注文方法です。

予想しているトレンド(相場の流れ)になった際に、注文をしたい場合に最適です。

イフダン(if done)注文

一度に新規注文と新規注文が成立した際に、有効となる決済注文をセットで出すことができる注文方法です。

決済注文は指値でも逆指値でも注文が可能ですので、ポジションを持つ注文と決済注文( 利益確定のための「指値注文」と損失限定のための「ストップ注文」)が一回で同時に出せます。

OCO(オーシーオー)注文

ポジションを持っている際に利益確定の注文と損切りの注文を同時に出せる注文方法です。

もちろんどちらかが約定したら、もう片方の注文は自動的にキャンセルされます。

IFO(イフダン オーシーオー)注文

イフダン(if done)注文とOCO(オーシーオー)注文を組み合わせた注文方法です。

ポジションをとる注文が約定すると、利益確定と損切りの注文が設定される全てワンセットで出すことができる注文方法です。

トラップトレード

トラップトレードとは名前の通り、捕獲(トラップ)を仕掛ける注文方法です。

指値注文は指定した1つの注文が成立すると終了ですが、トラップトレードは指値を複数指定することで注文金額を分散し成立する幅を広げます。

トラップIFD(イフダン)

IFO(イフダン オーシーオー)注文とトラップトレードを組み合わせた注文方法です。

RIFD(リピートイフダン)

RIFD(リピートイフダン)はM2J(マネースクウェア・ジャパン)の登録商標でイフダン(if done)注文を自動で繰り返してくれる注文方法です。

為替レートが一定の値幅の中で上下するレンジ相場で活用できます。

M2J(マネースクウェア・ジャパン)独自の発注管理機能

M2J(マネースクウェア・ジャパン)が特許を取得した独自の発注管理機能といえば「トラップリピートイフダン(トラリピ)」および「らくらくトラリピ(らくトラ)」です。

両方ともトラリピで全く同じ注文ですが、発注方法が異なりますので各発注方法について紹介します。

トラップリピートイフダン

相場を点(一つの指値のみ)ではなく面(分散した指値注文)でとらえるトラップトレードと、イフダン(if done)注文を何度も自動で行うRIFD(リピートイフダン)を組み合わせた注文方法です。

上下変動の予想が難しいレンジ相場の設定をRIFD(リピートイフダン)を複数設定することで、想定レンジの値動きで注文が確定します。

予測したレンジ相場が続き限り自動的に注文を繰り返してくれるため、利益が確定するのを待つだけというのがトラリピの特徴です。

発注の際に指値、逆指値に分けて注文する必要がありますが、利点としてトラップ値幅を自身で設定することが可能です。

発注方法は通貨ペアと注文金額、スタート価格(「新規・買・指値」か「新規・買・逆指値」、「新規・売・指値」か「新規・売・逆指値」)、トラップ本数、トラップ値幅と利益金額を設定し、決済トレールとストップロス価格を設定してするかを指定すれば完了です。

※決済トレールとは決済価格がトレンドを追いかけて、反転したら利益を確定することで利益の極大化を狙うトラリピ専用の機能です。

らくらくトラリピ

「らくらくトラリピ(らくトラ)」の特徴としては指値、逆指値を考慮することなくレンジ幅と本数を設定し簡単に発注できることです。

発注方法は通貨ペアと注文金額、レンジ(「新規・買」か「新規・売り」)、トラップ本数と利益金額を設定し、決済トレール、ストップロス価格を設定してするかを指定します。

設定したレンジ幅と本数から自動的にトラップ値幅が算出されるので、「トラップリピートイフダン(トラリピ)」のようにトラップ値幅の設定はできません。

リスク回避を意識した注文

このようにM2J(マネースクウェア・ジャパン)では多彩な注文方法がありますが、リスク管理を忘れずに損切り(ストップ注文)を忘れずに入れましょう。

損切り設定をしていないことにより、思わす相場変動で外国為替市場から退場してしまわぬように注意が必要です。

FX自動売買(システムトレード)を開始する前に税金の仕組みも知ろう

FXを始めて利益が出たら絶対に行わないといけないことが確定申告。

黙っていればわからないでしょ!?と考えている人は要注意です。

いまはマイナンバー制度も開始され無申告などは発覚しやすくなり、実は確定申告することでお得になる場合もあるので紹介します。

f:id:fxrepo:20161128213611j:plain

確定申告を怠ったことで、後から追徴課税を支払うこともあります。

追徴課税とは

税金を支払わないことにより課せられるペナルティとなる税金です。

追徴課税といっても種類があるので4つ紹介します。

過少申告加算税

期限内に行った申告で納める税金が少な過ぎた場合や還付される税金が多過ぎた場合。

修正申告をしたり、税務署から申告税額の更正を受けたりすると、新たに納める税金のほかに過少申告加算税がかかります。

追加で支払うことになる金額の中で、50万円までは10%、50万円を超える部分には15%の税率が課されます。

課税されないケースとしては、正当な理由がある場合や更正の処分が行われる前に自主的に修正申告の場合があります。

1.税務署の調査を受ける前に自主的に修正申告をすれば、過少申告加算税はかかりません。(ただし、平成29年1月1日以後に法定申告期が到来するもの(平成28年分以後)については、調査の事前通知の後にした場合は、50万円までは5%、50万円を超える部分は10%の割合を乗じた金額の過少申告加算税がかかります。) 2.確定申告が期限後申告の場合は無申告加算税がかかる場合があります。

無申告加算税

期限後申告・決定を行った場合、期限後申告・決定に関する修正申告・更正が行われた場合に課されることになります。

原則として、納付すべき税額に対して50万円までは15%、50万円を超える部分に対しては20%の税率が課されます。

期限後申告であっても、次の要件を全て満たす場合には無申告加算税は課されません。

  1. その期限後申告が、法定申告期限から1月以内に自主的に行われていること。
  2. 期限内申告をする意思があったと認められる一定の場合に該当すること。 なお、一定の場合とは、次の(1)及び(2)のいずれにも該当する場合をいいます。 (1) その期限後申告に係る納付すべき税額の全額を法定納期限(口座振替納付の手続をした場合は期限後申告書を提出した日)までに納付していること。 (2) その期限後申告書を提出した日の前日から起算して5年前までの間に、無申告加算税又は重加算税を課されたことがなく、かつ、期限内申告をする意思があったと認められる場合の無申告加算税の不適用を受けていないこと。

不納付加算税

納期限に遅れてしまった場合に発生する加算税です。

税務署からの指摘により納付を行う場合には納付しなかった金額の10%、自主的に納付した場合には納付しなかった金額の5%となります。

重加算税

上記の3種類の加算税が課されるような状況で仮装・隠蔽のような悪質と判断される場合に課される加算税です。

過少申告加算税・不納付加算税に代えて35%、無申告加算税に代えて40%が課されたことがあります。

加算税の概要 : 財務省

「このくらいの金額なら確定申告なんて行わなくても大丈夫でしょう。」とは考えないでください。FXの利益は立派な『所得』となり、一定の利益が上がった場合は確定申告を行う必要があります。

確定申告とは1年間の所得や税額などを計算した確定申告書を毎年2月中旬から3月中旬にかけて、最寄りの税務署へ書類を税務署に提出することです。

所得税(確定申告書等作成コーナー)|申告・納税手続|国税庁

所得の種類と課税方法

確定申告で申告する所得は10種類あり、FXの所得は雑所得となり、自ら申告をしなければならない『申告分離課税』となります。

種類 概要
事業所得(営業等・農業) 商・工業や漁業、農業、自由職業などの自営業から生ずる所得。事業規模で行う、株式等を譲渡したことによる所得や先物取引に係る所得。
不動産所得 土地や建物、船舶や航空機などの貸付けから生ずる所得
利子所得 公社債や預貯金の利子などの所得。国外で支払われる預金等の利子などの所得
配当所得 法人から受ける剰余金の配当、公募証券投資信託の収益の分配などの所得(申告分離課税を選択したものを除く)。上場株式等に係る配当等、公募証券投資信託の収益の分配などで申告分離課税を選択したものの所得
給与所得 俸給や給料、賃金、賞与、歳費などの所得
雑所得 公的年金等(国民年金、厚生年金、公務員の共済年金、恩給などの所得)。その他(原稿料や講演料、生命保険の年金など他の所得に当てはまらない所得。業(事業規模を除く)として行う、株式等を譲渡したことによる所得や先物取引に係る所得。公社債の償還差益のうち、一定の割引債の償還差益などの所得)
譲渡所得 ゴルフ会員権や金地金、機械などを譲渡したことによる所得。土地や建物、借地権、株式等を譲渡したことによる所得。※株式等の譲渡については事業所得、雑所得となるものを除く。
一時所得 生命保険の一時金、賞金や懸賞当せん金などの所得。保険・共済期間が5年以下の一定の一時払養老保険や一時払損害保険の所得など
山林所得 山林(立木)を伐採して譲渡したことなどによる所得
退職所得 退職金、一時恩給、確定給付企業年金法及び確定拠出年金法による一時払の老齢給付金などの所得

『申告分離課税』ではFXで得られた利益に対して一律で20%の課税が課せられます。

※ここでいう「FXで得られた利益」はポジションを決済し利益が確定したもののみになり、含み益があるが決済していない(利益確定していない)ものは含みません。

損益通算とは

FXでは毎年確実に利益が得られるとも限りません。

差金決済による差益が生じた場合、損益通算の制度が使用できます。

例えば1年間でFXで10万円の損失があった場合、他の先物取引などで30万円の利益があった際には課税対象となる所得は差し引きの20万円となります。

ただし、損益通算の制度が利用できるのは外国為替証拠金取引(FX)や先物、オプション取引などで生まれた利益(損失)のみとなり、株や投資信託は対象となりません。

繰越控除とは

また、損益通算を活用しても損失分のマイナスが残っている場合は、さらに譲渡損失の繰越控除という方法が使えます。

損益通算とは『その年の損失分を向こう3年の利益と相殺できる』という制度です。

年間ベースでマイナスが確定した時、翌年の3月15日までに税務署に確定申告する必要があります。

確定申告が必要な人とは?

最後に確定申告が必要な人、した方がいい人をまとめます。

確定申告が必要

会社員 給与収入が年2000万円以下で給与所得や退職所得以外の収入(FXの利益を含む)が20万円を超えている
年金受給者 公的年金の収入が年400万円以下で、年金以外の所得(FXの利益を含む)が20万円を超えている
扶養に入っている主婦(主夫)や学生 所得(FXの利益を含む)が38万円を超えている
自営業 所得(FXの利益を含む)が38万円を超えている

確定申告をした方がよい

他の口座のFXや先物、オプション取引で利益があった 損益通算を利用することで、FXの損失と他の取引の利益を相殺できる
FXで損失を抱えている 損失の繰越控除を利用することで、最大3年間の損失を繰り越して利益と相殺できる。

ここで紹介しているのは一例であり、個々のケースによって異なるため、利益があるかたは税務署に相談してみてはいかがでしょうか。

FX自動売買(システムトレード)でも要注意のリスクとは?

リスクとは"ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念"という意味になりますが、投資の世界では「リターン(収益)のブレ幅」といった意味になります。

リスクとリターンは表裏一体でリスクがあることによって、収益が減ったり増えたり、損失を抱えたり可能性があります。

特に、FX自動売買(システムトレード)ではリピートイフダン注文(RIFD)がメインとなっているので、思わぬ為替変動によって塩漬け、最悪残高不足になりトレードから退場…ともなりえます。

リスクを理解し長期的投資を行うため、今回は他の代表的なリスクを6つ紹介します。

f:id:fxrepo:20161126170322j:plain

為替変動リスク

FXは為替レートの変動によって利益が出る投資になります。

予想通りの値動きなら利益が得られますが、逆に予想と反した値動きになる可能性もあります。

値上がり・値下がりを含めてどうなるかわからない(不確実)という意味になります。

金利変動リスク

各国の金利は日々変動しているため、スワップポイントの金額が増減したり逆に支払わなくてはいけなくなったりする可能性があるため、金利変動リスクはスワップ金利変動リスクともいえます。

特にFX自動売買(システムトレード)は長期投資となるのでスワップポイントは重要になります。

流動性リスク

流動性とは「換金のしやすさ」になります。

市場が小さく、取引量の少ないマイナーな通貨のばあい、買いたくても買えない(売りたいときに売れない)状態になる可能性もあります。

この状態では売買が成立せず為替レートが変動したり、スプレッドが大きく広がってしまうことがあります。

トラリピ取引通貨ペア 一覧

お取引通貨ペア
最小値幅
決済通貨
売買単位
1回あたりの取引上限金額
米ドル/円(USD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 USD
2,000,000 USD
ユーロ/円(EUR/JPY)
0.01円
JPY
1,000 EUR
2,000,000 EUR
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
0.0001米ドル
JPY
1,000 EUR
2,000,000 EUR
豪ドル/円(AUD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 AUD
2,000,000 AUD
豪ドル/米ドル(AUD/USD)
0.0001米ドル
JPY
1,000 AUD
2,000,000 AUD
NZドル/円(NZD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 NZD
2,000,000 NZD
NZドル/米ドル(NZD/USD)
0.0001米ドル
JPY
1,000 NZD
2,000,000 NZD
カナダドル/円(CAD/JPY)
0.01円
JPY
1,000 CAD
2,000,000 CAD
英ポンド/円(GBP/JPY)
0.01円
JPY
1,000 GBP
2,000,000 GBP
ルコリラ/円(TRY/JPY)
0.01円
JPY
1,000 TRY
2,000,000 TRY
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
0.01円
JPY
10,000 ZAR
2,000,000 ZAR

出典:通貨ペア | 商品・サービス(FX) | M2JFX - マネースクウェア・ジャパン(M2J)

システムトラブルのリスク

FX自動売買(システムトレード)の取引はパソコン、スマホなどを介して行います。

FX会社側のシステムも取引専用のサーバーを構築して管理しています。

短期取引をメインとしていないトラリピでも、何かしらのサーバー側のエラーが生じてしまうと大きな値動きがあった際に対応できずに損失を被る可能性があります。

それを見越した注文を入れることが重要です。

出典:通貨ペア | 商品・サービス(FX) | M2JFX - マネースクウェア・ジャパン(M2J)

カントリーリスク

国家破産、戦争やテロ、経済危機や天変地異などが発生した国の通貨は、大きく下落する傾向にあります。

それにより利益や損失が大きく変わる可能性があります。

代表的な国家破産(デフォルトリスク)としては1998年のロシア財政危機(ロシアの財政が悪化したところへアジア通貨危機の余波も受けて発生した債務不履行(デフォルト)並びに、一連の経済危機)や、2001年から2002年のアルゼンチン危機(同国政府債務に対するデフォルト懸念が急激に高まり始め、また大統領の度重なる交代劇などの政治混乱もあり、「政府対外債務支払いの停止(デフォルト宣言)」や「カレンシーボード制の崩壊(米ドルペッグ制の放棄)」と事態が急激に進展し、同国経済が大きく揺らいだ)などがあります。

取引業者のリスク

FX自動売買(システムトレード)を選ぶ際に最も重要なのがFX会社です。

以前は詐欺まがいや悪徳会社が横行していましたが、法律の改正によってほぼ悪徳業者は淘汰されているので取引業者のリスクは減っています。

ただFX会社も通常の会社と変わりませんので、常に倒産などのリスクはあることは忘れてはいけません。

それによって預け入れていた証拠金が戻ってこない可能性があります。

リスク回避として、資金の余裕ができたら一社だけでの取引だけでなく分散することも必要ですが、株式会社マネースクウェアHDの決算短信を見る限り健全な状態なので、しばらくはトラリピでの運用一本で問題ないです。

出典:IR関連資料 - マネースクウェアHD

FX自動売買(システムトレード)のために「円安」と「円高」をしっかりと理解する

FX自動売買(システムトレード)を行う際にちゃんと理解している必要がある「円安」と「円高」。

意外にチャートを見て『あれ?この場合どっちだっけな?』と思うことがあるので、しっかりと理解しましょう。

f:id:fxrepo:20161123154612j:plain

「円安」と「円高」を正しく理解する

いま1米ドル=100円だった為替レートが変動し、1米ドル=110円になった場合、これは円安なのか円高になったのか正しく理解していますでしょうか。

一見して『100円が110円に値上がりしたため円高?』と考えがちですが、実は真逆です。

円安・円高は「海外の通貨から見た円の価値」になります。

そのため、それまで1米ドルで100円手に入っていたものが、110円手に入るようになったので円安となります。

もし、1米ドル=90円になっていたとしたら、1米ドルでは90円しか手に入らなくなったため=円高となります。

為替レートはあくまでも相対的な基準でしかないので、比較なしで「いまは円安・円高」と決めつけるのは非常に危険です。

「円安」と「円高」が生活に与える影響とは

実は日常生活でも「円安」「円高」の影響を感じることは多く、円安になれば輸入品の価格が上昇し、円高になると輸入品の価格が下落します。

食料品や日用品など身近に輸入製品が多いことを考えると、円高の方が喜ばれるのかもしれません。

また、為替レートの変動は会社の業績に大きく関わってきます。

製品を輸出し利益を得ている会社は、為替レートが円安に進むと利幅が増えます。海外で商品が売れ、その国の通貨を円に交換する際により多く円が受け取れるからです。

逆に製品を輸入して儲ける傾斜は、為替レートが円高に進むと利益が増えます。海外の製品を輸入する際により少ない円で購入ができるためです。

為替相場制になったことにより、為替レートは大きく変わった

2つの異なる通貨を交換するとき、通貨単位によって価値はバラバラなため、交換比率を決める必要があります。これが為替レートです。

このとき比較する2つの組み合わせを「通貨ペア」といいます。

かつて固定相場制といい、各国政府間で為替レートを固定・維持する制度となっていました。日本は1944年のブレトンウッズ体制(ブレトンウッズ協定やGATTによる通貨・金融・貿易の国際経済体制)で米ドル/円の為替ルートは1米ドル=360円に固定されていました。

1971年のニクソンショック(当時、第37代アメリカ合衆国大統領のリチャード・ニクソンが1971年8月15日にテレビ・ラジオで全米に向けて、新経済政策(減税と歳出削減、雇用促進策、価格政策の発動、金ドル交換停止、10%の輸入課徴金の導入)を発表、その中で主に「金ドル交換停止(金とドルとの固定比率での交換停止)」のことを指す)によりブレトンウッズ体制が崩壊した後、変動相場制へと移行しました。

そこから円高方向へ大きく進み、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショックや冷戦の終結、テロ、震災など歴史的出来事を経て、為替レートが上下を繰り返してきました。

では、近年は実際どのように「円安」「円高」と為替レートが動いているのでしょうか。

近年の為替レートの変動はFX自動売買(システムトレード)に有利

米ドル/円が過去最も円高になったのは2011年10月、1米ドル=約75円。

そこからアベノミクス相場(自由民主党の政治家・安倍晋三が第2次安倍内閣において掲げた一連の経済政策に対して与えられた通称)によって、近年再び円安に動いてきています。

2016年に入った当初は1米ドル=120円だったものの、すぐに117円前後に円高へ進みましたが、2016年1月29日に日本銀行が「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入が発表されると121円程度まで円安に戻り、その後112円まで円高になりました。

わずか2カ月程度の間に、約9円前後の激しい動きを見せているのです。

また、日本時間の2016年11月9日にアメリカ合衆国で実施されたアメリカ合衆国大統領選挙の際には、1米ドル=105円程度から1米ドル=101円程度まで円高へ進み、その後1米ドル=105円を超える円安へと数日で戻りました。

こうした為替レートの値動きが大きい時ほどFX自動売買(システムトレード)で利益が狙うことが可能です。

ローソク足で相場動向を予測しFX自動売買(システムトレード)を運用する

今後のトレンド相場が上昇トレンドか、下降トレンドかを判断することは投資家のプロでも予測は難しく、それこそFXを開始したばかりの初心者はなにを参考にしてもいいのかわかりません。

FXでトレンド相場の上昇・下降を判断する際に最大のよりどころとなるのがチャートです。

チャートは過去の値動きを克明に記録したグラフのことで、為替市場に参加しているトレーダーの心理状態や行動が読み解くことが可能です。

f:id:fxrepo:20160424161041j:plain

チャートの基本となるローソク足

チャートにはいくつか種類があり、基本となるのはローソク足を並べたものになります。ローソク足は一本一本がローソクににた形になっているのでこの名前が付けられています。

4つの価格(4本値)とは

ローソク足は、一日や一週間など一定期間の「始値」(売買開始時の価格)、「高値」(もっとも高い価格)、「安値」(もっとも安い価格)、「終値」(売買終了時の価格)の「四本値」(4つの価格)を表したものです。

「始値」とは市場が開始されたときに最初につけた値段のことで、「終値」は市場がクローズされるときに最後につけた値段。「高値」・「安値」はその期間で最も高かった値段と安かった値段になります。

集計期間でも名前が変わる

ローソク足は四本値の集計期間によって名前が変わります。1分の値動きを表したローソク足を「1分足」、5分なら「5分足」。1時間なら「1時間足」、1日なら「日足」、1週間なら「週足」、1ヶ月なら「月足」と呼ばれ、どのくらいの期間を表すかで名前が変わります。

このチャートを使うかはトレードスタイルによって変わってきます。

一般的にスキャルピング(数分単位の超短期)やデイトレーダー(数時間程度)のような短いスパンで売買し翌日にポジションを持ち越さない取引方法には、分足などの短期間のチャートで値動きをチェックしています。

逆にトラリピなど長期投資やトレンド相場を確認するには、日足や月足といった長めのチャートを利用しトレンドを確認します。

一目でわかるビジュアル

ローソク足は長方形部分と上下に伸びる線で構成され、「実体」と呼ばれる箱の色には2種類あります。FX会社によって設定されている色は異なりますが、M2J(マネースクウェア・ジャパン)では基本的に赤が「陽線」で青が「陰線」を表しています。

初値より終値が高ければ「陽線」となり、逆に初値より終値が安ければ「陰線」となります。陽線が続いていれば上昇トレンド、陰線が続けば下降トレンドと判断できます。

色を見るだけで為替の方向性を確認できるのがローソク足の優れたところです。

ローソク足からわかる相場動向

ローソク足は日本人の本間宗久(1724年(享保九年) - 1803年(享和三年))が開発し、江戸時代には大阪・堂島の米取引で使用されたといわれています。

その便利さが認められ日本国内だけでなく、世界中のヘッジファンドや個人投資家の間でもローソク足チャートを中心軸においた取引がされています。英語でも「キャンドルチャート」と呼ばれているほどです。

昔からあるローソク足が研究されていますが、必ず相場動向を予測できるというわけではありません。しかし、知っていることである程度の値動きがつかめることが可能になります。

なぜなら、世界中でローソク足チャートを中心軸においた取引が行われていることで、トレーダーの相場動向の予想もわかるようになるからです。

ローソク足から読み取る上昇サイン

上昇のポイントとなるのが下ヒゲの長さです。下ヒゲが長いと「値上がりはしたが大きく売られる展開があった」と判断できます。つまり下ヒゲが短いほど買い注文の勢いが強いと考えられます。

買いのサインで有名な、下ヒゲのない「陽の丸坊主」や下ヒゲの短い「陽の大引け坊主」などが大きな上昇を示唆させています。

また、直前の値幅を完全に包む大陽線または大陰線のローソク足の組み合わせ「包み線(抱き線」が出現した場合や、大陰線の終値より下から始まり、陰線の中心を上回る所まで戻して終わった場合のローソク足の組み合わせ「切り込み線」が出現した場合も上昇のサインといわれています。

特に底値圏(チャート上、相対的に安い位置)でこのサインが出たら買いとされています。

また、価格が下落と上昇を3回繰り返し、一定の価格で反転している形を「三川」といい下降トレンドの後に底値を形成し上がっていく強い買いのサインとされています。

ローソク足から読み取る下落サイン

下落のサインは上昇と逆の考え方として問題ありません。

ローソク足の上ヒゲが短いほど売りの勢いが強いと考えられています。

前日の陰線、陽線とは逆に当日のローソク足の値幅を完全に包む大陽線または大陰線のローソク足の組み合わせの「抱き線」や、上昇相場が続いていた過程で、陽線で引けた日の翌日、前日より高値で寄付きながらも前日の陽線の中心を割込んで引けてしまった「かぶせ線」などは下落のサインといわれています。

価格が上昇と下落を3回繰り返し、一定の価格で反転している「三山天井」は上値を3回トライしたものの、上へ抜けることが出来無い状態で下落のサインとされています。

酒田五法とは

酒田五法とはローソク足を開発者した本間宗久が唱えた酒田罫線の奥義とされている「三山・三川・三空・三兵・三法」という相場全体の流れで起こり得るパターンを基本の5つに分類したものになります。

株式投資でよく利用されていますが、FXではあまり取り上げられないので参考までに覚えているだけでも大丈夫です。

三山(さんざん)

上昇と下落を3回くり返して3つの天井(山)を形成するのもで相場の大天井を表していて、以降は下落サインとされています。

三川(さんせん)

逆三山ともいわれ、3本の線から相場の転換をとらえるもので「宵の明星は売りサイン」、「明けの明星は買いサイン」や「上放れ二羽烏は売りサイン」などがあります。

三空(さんくう)

上昇・下落を繰り返した後に値動きが上昇傾向(または下落傾向)となり、やがて値動きが落ち着いて上昇・下落が交錯すること。上げ相場では「三空踏み上げには売り向かえ」といわれています。

三法(さんぺい)

3日連続で上昇・下落が続き、上昇が連続すれば「赤三兵」、下落が連続すれば「黒三兵」と呼ばれます。赤三兵は大きな上昇相場のサインとなり、逆に黒三兵は下げ相場のサインとなります。

三法(さんぽう)

短い期間に上昇と下落が連続して起こる場合は、売り買いが交錯して方向性が定まらない状態で相場の流れが休みに入るサインとなります。

トレンドラインとは

ローソク足の見方がわかったら、初心者でも簡単に引けるラインをチャートに引いてテクニカル分析を始めてみよう。

fxrepo.hateblo.jp