FX自動売買(システムトレード)でも要注意のリスクとは?
リスクとは"ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念"という意味になりますが、投資の世界では「リターン(収益)のブレ幅」といった意味になります。
リスクとリターンは表裏一体でリスクがあることによって、収益が減ったり増えたり、損失を抱えたり可能性があります。
特に、FX自動売買(システムトレード)ではリピートイフダン注文(RIFD)がメインとなっているので、思わぬ為替変動によって塩漬け、最悪残高不足になりトレードから退場…ともなりえます。
リスクを理解し長期的投資を行うため、今回は他の代表的なリスクを6つ紹介します。
為替変動リスク
FXは為替レートの変動によって利益が出る投資になります。
予想通りの値動きなら利益が得られますが、逆に予想と反した値動きになる可能性もあります。
値上がり・値下がりを含めてどうなるかわからない(不確実)という意味になります。
金利変動リスク
各国の金利は日々変動しているため、スワップポイントの金額が増減したり逆に支払わなくてはいけなくなったりする可能性があるため、金利変動リスクはスワップ金利変動リスクともいえます。
特にFX自動売買(システムトレード)は長期投資となるのでスワップポイントは重要になります。
流動性リスク
流動性とは「換金のしやすさ」になります。
市場が小さく、取引量の少ないマイナーな通貨のばあい、買いたくても買えない(売りたいときに売れない)状態になる可能性もあります。
この状態では売買が成立せず為替レートが変動したり、スプレッドが大きく広がってしまうことがあります。
トラリピ取引通貨ペア 一覧
お取引通貨ペア |
最小値幅 |
決済通貨 |
売買単位 |
1回あたりの取引上限金額 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円(USD/JPY) |
0.01円 |
JPY |
1,000 USD |
2,000,000 USD |
ユーロ/円(EUR/JPY) |
0.01円 |
JPY |
1,000 EUR |
2,000,000 EUR |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) |
0.0001米ドル |
JPY |
1,000 EUR |
2,000,000 EUR |
豪ドル/円(AUD/JPY) |
0.01円 |
JPY |
1,000 AUD |
2,000,000 AUD |
豪ドル/米ドル(AUD/USD) |
0.0001米ドル |
JPY |
1,000 AUD |
2,000,000 AUD |
NZドル/円(NZD/JPY) |
0.01円 |
JPY |
1,000 NZD |
2,000,000 NZD |
NZドル/米ドル(NZD/USD) |
0.0001米ドル |
JPY |
1,000 NZD |
2,000,000 NZD |
カナダドル/円(CAD/JPY) |
0.01円 |
JPY |
1,000 CAD |
2,000,000 CAD |
英ポンド/円(GBP/JPY) |
0.01円 |
JPY |
1,000 GBP |
2,000,000 GBP |
ルコリラ/円(TRY/JPY) |
0.01円 |
JPY |
1,000 TRY |
2,000,000 TRY |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) |
0.01円 |
JPY |
10,000 ZAR |
2,000,000 ZAR |
出典:通貨ペア | 商品・サービス(FX) | M2JFX - マネースクウェア・ジャパン(M2J)
システムトラブルのリスク
FX自動売買(システムトレード)の取引はパソコン、スマホなどを介して行います。
FX会社側のシステムも取引専用のサーバーを構築して管理しています。
短期取引をメインとしていないトラリピでも、何かしらのサーバー側のエラーが生じてしまうと大きな値動きがあった際に対応できずに損失を被る可能性があります。
それを見越した注文を入れることが重要です。
出典:通貨ペア | 商品・サービス(FX) | M2JFX - マネースクウェア・ジャパン(M2J)
カントリーリスク
国家破産、戦争やテロ、経済危機や天変地異などが発生した国の通貨は、大きく下落する傾向にあります。
それにより利益や損失が大きく変わる可能性があります。
代表的な国家破産(デフォルトリスク)としては1998年のロシア財政危機(ロシアの財政が悪化したところへアジア通貨危機の余波も受けて発生した債務不履行(デフォルト)並びに、一連の経済危機)や、2001年から2002年のアルゼンチン危機(同国政府債務に対するデフォルト懸念が急激に高まり始め、また大統領の度重なる交代劇などの政治混乱もあり、「政府対外債務支払いの停止(デフォルト宣言)」や「カレンシーボード制の崩壊(米ドルペッグ制の放棄)」と事態が急激に進展し、同国経済が大きく揺らいだ)などがあります。
取引業者のリスク
FX自動売買(システムトレード)を選ぶ際に最も重要なのがFX会社です。
以前は詐欺まがいや悪徳会社が横行していましたが、法律の改正によってほぼ悪徳業者は淘汰されているので取引業者のリスクは減っています。
ただFX会社も通常の会社と変わりませんので、常に倒産などのリスクはあることは忘れてはいけません。
それによって預け入れていた証拠金が戻ってこない可能性があります。
リスク回避として、資金の余裕ができたら一社だけでの取引だけでなく分散することも必要ですが、株式会社マネースクウェアHDの決算短信を見る限り健全な状態なので、しばらくはトラリピでの運用一本で問題ないです。