損をしないためにはお金は貯蓄するべきか投資するべきか?
いまだ日本にはお金は貯蓄をするという考え方が根強いですが、貯蓄と投資がどちらがお得なのかを将来のために一度しっかり考えてみてはいかがでしょうか。
投資が危険という負のイメージ
投資に関してまだ抵抗がある日本人は、保守的な資産運用しかできていません。
昨今、国内における家計の金融資産総額は上昇傾向がみられるが、約半分が現金・預金、残りの半分が保険や年金準備金、株式、投資信託、債券で運用されています。
アメリカの資産運用は現金・預金はわずか10%ほどで、他は投資信託などに分散投資をしています。日本は「守り」に対して、アメリカは「攻め」といった資産運用になっています。
お金に対する考え方の違い
日本に投資が根付かない原因として、お金の話は一般的にタブーという傾向があるからだといわれています。
昔からお金は楽せず、汗水たらし稼ぐというブラック企業や後進国の過酷な労働環境をイメージしているかのような根性論的な考え方から抜け出せないためです。
また、投資には成功している話より、失敗して破産したなどのマイナスなイメージが広まりやすく、「投資は危険」と敬遠してしまう人が多いのです。
しかし、アメリカでは昔から投資が当たり前に行われており、お金や投資に関してのリテラシーが高い為、資産運用でこれほどの違いがでてくるのです。
銀行に預金してもお金は増えない
3,40年前の1980年代では普通預金の利率3%、1990年代では定期預金の利率が6%という時代で、銀行へ預金していれば利子が付き、利息で暮らしていけるなんて夢のような話もありました。
しかし今やメガバンクの普通預金の金利は0.001%まで下がり、仮に普通預金口座に10万円預けたとしても、1年で1円ほどの利息しか付きません。
銀行にお金を預けても増やすことは難しい時代になってしまいました。
お金がない人から投資を始めるべき
投資はお金に余裕がある時から始めようと思っている人が大半だと思います。
しかし、銀行預金はいまや「預けている」だけになり、そのままではお金は目減りしていきます。
その理由は『インフレ』が関係しています。
預金にもリスクはある
日本人の考え方としては、リスクをとって投資をするよりも、預金する方が安全で確実だというのが一般的です。
しかし、実際は普通預金に預けていてはお金が減ってしまっているということをご存知でしょうか。
預けたお金はそのままの額ですが数年後に同じ価値があるか、モノの値段が上がっていたらお金の価値が目減りしていることになります。
そのため、預金しているから絶対に安全というわけではなく、リスクもあるということを理解しましょう。
これからは銀行に預けて待つのではなく、自ら積極的に資産運用を考えて、実行する必要があります。
実際にお金を持っている人は、現金でなく資産を持つことが大切という考え方をしています。
すぐに使うお金は現金・預金で持っているべきですが、しばらくは使う予定のないお金は積極的に投資した方が、今後のインフレ対策として有効になります。
インフレとは
インフレーション(英語: inflation)とは、モノの値段が全体的に上がり、お金の価値が下がることです。
インフレの原因のひとつに好景気があり、景気が良いとモノがよく売れ、需要が供給を上回りモノの値段が上がります。
日本はこの40年間であらゆるモノの値段が上昇しています。
いま100円で購入できている缶ジュースが40年後には200円になる可能性もあり、預金をし続けていても今後お金の価値が下がってしまう理由です。
金融庁も推奨する長期・積立・分散投資
2016年9月に金融庁から「平成 27 事務年度 金融レポート」が発表されました。
この中で、国民の安定的な資産形成についても触れら長期・積立・分散投資が資産形成の、有効な手段の一つとして勧めています。
リーマンショックやギリシャ危機などによる定期的な株価暴落もありますが、長期運用を続けた場合、資金が増えることが過去データでわかっている。
今後も同じ推移になる確証はないが、資産運用を考えるきっかけとしてほしい。