為替レートが上がっても、下がってもFXなら利益を生み出せる理由とは
FXとは為替レートを対象に差金決済取引(「英: contract for difference、CFD」とは、有価証券の受渡しを行わずに、売買価格差等に相当する金銭の授受のみにより差金決済する取引または金融商品)を行います。
為替レートが上がっても、下がっても利益にできるという特徴が、株式投資などと異なるポイントになります。
FXは円安でも円高でも利益が得られる
FXではドルと円の為替レートが円安になるのを狙うことも、円高になるのを狙うことも可能なのです。
取引の自由度が高い為、トレーダーの意向に沿った戦略が行えるのです。
為替レートが上がる方向(通貨の価値が安いときに買って、高いときに売る)で利益を狙うのがロング(買い)、為替レートが下がる方向(通貨の価値が高いときに売って、安いときに買い戻す)で利益を狙うのがショート(売り)といいます。
ロング、ショートと呼ばれる一般的な理由としては、価格が上昇していくのは押し目をつくりながらゆっくり(=long)上昇してゆきますが、価格が下落するのはその倍以上の速さ(=short)で下落するといわれています。
また、ロングは「強気」、ショートは「不足」という意味ともあり、ロングは長期間保有し、ショートは短期勝負ともいわれています。
通貨ペアの価格が取引の対象
為替レートは2種類の通貨の取引(交換)価格で、実際の取引をはじめ投機の取引などにもより、上がったり下がったりします。
チャートを元にテクニカル分析や、ファンダメンタルズ分析を行うことで未来の値動きを予想し取引を行います。
通貨ペアの価格が変動
2つの通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼び、1単位を基準としていくらで取引できるかそのレートを右側の通貨で表します。
例えば、ドル円(USD/JPY)が100円というのは、1ドルが100円で取引できるということです。
- ポンド円(GBP/JPY)
1ポンドが何円で取引できるか
- ドルスイスフラン(USD/CHF)
1ドルが何スイスフランで取引できるか
ドル円における円高・円安とは
1ドル=100円がレート変動により、1ドル=90円となれば「ドルの価値が下がり、円の価値が上がる」ということでドル安円高になります。
逆に1ドル=110円となれば「ドルの価値が上がり、円の価値が下がる」ためドル高円安です。
差金決済取引だからどちらも対応できる
FXは差金決済取引のため、上げ相場では「安く買って、高く売る」、下げ相場では「高く売って安く、買い戻す」によって、差額を利益とすることができます。
株式投資を始めとする金融商品は基本的には「安く買い、高く売る」ことにより為替差益から利益を得ますが、FXはどちらでも取引が可能です。
為替差益の場合必ず利益が出るとは限らない
FXに限らず、金融商品では損失がでる可能性は、利益が出る可能性と同じく存在することを忘れないでください。
テクニカル分析や、ファンダメンタルズ分析を元に値動きを予想しても、相場が思惑とは反対報告に動いてしまった場合、損失がでる可能性があります。
上がるか、下がるかの確立だけでいえば、利益と損失は五分五分です。相場動向を冷静に判断しながら、十分に注意して取引することが重要です。
長期保有するならスワップポイントにも注意
ロング・ショートどちらでの取引も可能ですが、長期保有する場合にはスワップポイントにも注意が必要です。
豪ドル(オーストラリアドル)のような高金利通貨を買うと、その金利の差額を毎日受け取ることが可能ですが、逆に豪ドルのような高金利通貨を売って、日本円のような低金利通貨を買う場合は、その金利の差額を逆に支払わなくてはいけません。
差金決済取引のFXだからこそ、スワップポイントなども確認し取引を行いましょう。