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中央銀行が決定する「政策金利」で為替レートが動く

FXで利益を得るには、為替レートがどのような要因で変動するかを理解している必要があります。ここでは、為替レートを動かす要因を紹介して行きます。

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政策金利とは

為替変動の要因は各国の金利動向です。世界の国々では、その国の通貨を発行する「中央銀行が」あります。中央銀行とは、国家や一定の地域の金融機構の中核となる機関でで、通貨価値の安定化などの金融政策も司るために「通貨の番人」とも呼ばれています。

日本では日本銀行、アメリカ合衆国は連邦準備制度理事会 (Federal Reserve Board of Governors) 、ユーロ諸国ではヨーロッパ中央銀行(European Central Bank、略称:ECB/欧州央銀)がそれにあたります。

各中央銀行には、それぞれの国や地域の景気や物価の動向をもとに、国内に流通する通過の供給量を調整します。その調整手段が、民間の金融機関に向けに資金を供給するときの短期的な貸し出し金利なのです。

この金利は「政策金利」と呼ばれ、その上げ下げが為替レートの値動きにも非常に大きな影響を与えます。政策金利の決定など中央銀行の政策内容は、どの国も機密保持がされています。

中央銀行(日米欧)の金利決定は注目

各国中央銀行が政策金利を決定する会合には、世界の投資家が注目しています。

中でも世界の基軸通貨の米ドルを発行するFRBが政策金利を決定するFOMC(連邦公開市場委員会 英語: Federal Open Market Committee; FOMC)では通常、6週間毎の火曜日に年8回開催されるほか(2日間の場合は火・水)、金融危機などの際には必要に応じて随時開催され世界の投資家の注目が集まります。

中央銀行が政策金利を引き上げるのは、その国が好景気で経済に過熱感があり、物価が上昇傾向(インフレ)のときです。利上げされると金利収入も増え、好景気で投資チャンスも豊富なため、その国の通貨に人気が集まり為替レートの上昇要因となります。

逆に経済が冷え込み、物価も下落傾向(デフレ)の国の中央銀行は政策金利を引き下げて景気を刺激しようとし、利下げや更なる金融緩和は通過下落の引き金となります。

政策金利の高低が為替レートに影響する

政策金利とは、各国の中央銀行が決める民間金融機関への貸し出し金利、為替ペア同士のその差が「スワップポイント」になります。

例外もありますが、一般的な政策金利と為替レートの関係は以下のイメージで為替レートの値動きになります。

  • 政策金利上昇傾向:その国の通貨の魅力が増して為替レートが上昇しやすい

  • 政策金利下落傾向:為替レートは下落しやすい

2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界的金融危機が発生した「リーマンショック」以降は、景気を刺激するため、日本だけでなく欧米各国の金利もほぼゼロに近い状態になっています。

  • 「高金利=通貨高」

  • 「低金利=通貨安」

という一般的な方程式が崩れがちです。なぜなら、高金利だと今後さらに利下げされる余地が豊富なため、将来の利下げリスクで通貨が下落するという予想されるからです。

為替に影響を与えるのは現状の金利水準以上に、将来の金利の見通しだということを把握しておきましょう。